俳句事始め 二級

たいへんお待たせしました。  第2級 講座を開始します。 <— と無料講座が言っております。

① オノマトペ
 
まずはオノマトペについて学びましょう。 オノマトペとは擬音語と擬態語をひっくるめての言葉です。
擬音語とは りんりん(鈴)、メェーメェー(ヤギ)、ゴロゴロ(雷)、チューチュー(吸う音、又は鼠の鳴声)、カーカー(鴉)、のように
音の響きを表現したものです。

擬態語とは、音でなく、形態を表現した言葉です。 ヨレヨレ(くたびれた様子)、ピンピン(元気)、ピカピカ(輝き)、カリカリ(怒り)プンプン(臭い、怒り)この様な言葉です。

語源はフランス語で、日本の劇画漫画でもよく使われます。 単純で幼稚な感じを受けるかもしれませんが、案外と奥が深く、幅広く、面白いものです。
自作の句が2000~3000句に達したならば、是非オノマトペを使った俳句を、500句程度つくってみましょう。  案外、俳句のちがった新鮮さを感じられる事うけあいです。

② オノマトペ 続き

それではオノマトペを使った俳句を鑑賞してみましょう。
 まず有名な句 ”春の海終日のたりのたりかな”(春の海ひねもすのたりのたりかな)
のんびりした感じが響いています。
では、上五にオノマトペのあるもの。
 ”みんみんの啼きやまぬなり雨の信濃”   波郷 
 ”春うたた昔の人のクシあまた ”     虚子 
 ”さわさわと掃くや土用の青畳 ”     草城 
 ”しなしなとして春大根買われけり ”   不死男 
 ”ぎしぎしや鉄路錆びたる草津駅 ”    文草 

次に中七にオノマトペがあるもの。
 ”山門をぎいと鎖すや秋の暮 ”     子規 
 ”鯊舟をへなへな漕いで戻りけり ”   蓬矢 
 ”蛆虫のちまちまちまと急ぐかな ”   夏山 
 ”台風の雲しんしんと月をつつむ ”   林大
 
 次に下句にオノマトペのあるもの。 
 ”しなの路やそばの白さもぞっとする ” 一茶 
 ”枯蔓や天狗の鼻はからからに ”    俳惺 
 ”緋目高の一つ孵りてよりぞくぞく ”  占漁  
 ”花杏受胎告知の翅音びび ”      茅舎 
 とありますが下句にオノマトペを使った句は案外と少ないようです。

 又、オノマトペを多く詠みこんだ句もあります。 
 ”きしきしときしきしと秋の玻璃を拭く ”  鷹女 
 ”雀の巣梯子ゆらゆらゆらゆらす  ”  今夜 
 ”だらだらとだらだらまつり秋淋し ”  万太郎 
  「 秋淋し 」は安っぽくなりますね。
 第 4 級俳句講座を思い出して下さい。 秋と淋しは究きすぎ(つきすぎ)、・寂しい、悲しい、などの
 形容詞はなるべく避けましょう。 でしたね・・・ 
 この部分を添削してみて下さい。 --課題ですーー 

③ オノマトペ 続きの続き
 オノマトペを使った作品の多い俳人の中に「 村上鬼城 」がいます。虚子門下の重鎮となる人です
 少し見てみましょう。
  ” うとうとと生死の外や日向ぼこ ”
  ” 大男やゆさりゆさりと稲運び  ”
  ” 禰宜達の足袋だぶだぶとはきにけり ”
   ” ぬり盆にざらつく砂や早松茸 ”
  ” をうをうと蜂と戦う小百姓 ” 
  ” ほっほっと蓮の実を噛む微酔かな ” 
  ” 残雪やごうごうと吹く松の風 ” 
  ” ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな ” 
  ” もうもうと雲吹き落す田植かな ”
  ” ざぶざぶと素麺さます小桶かな ”
  ” 蓮に花ゆらりとゆれてちりにけり ”
 この様に自由多彩に使っています。自分が過去に作句した中からオノマトペを使えるものがあれば、使用して推敲すると面白さがわかります。

④ オノマトペ続きから 次に”西東三鬼”の句を見てみましょう。
 「 水枕ガバリと寒い海がある 」
 「 暇蚪の上キューンキューンと戦闘機 」
 「 びびびびと死にゆく大蛾ジャズ起こる 」
 のようなオノマトペを使った句を残しています。
 もう一つは三鬼のシュールな面を見てください 
     「 霜ひびき犬の死神犬に来し 」 
 ”死も”と”霜”とをかけています。
 完全に”シュール俳句”です「ドキっとする」「ドクっとくる」
 「 死神 」の言葉が 「忌語」です。
 また下句の”来し”が効いてます。さてこの“ひびき”とはどんな音などでしょうか、
 オノマトペを入れて一句つくりましょう。 自由に 新語、造語で表現して作句してみて下さい。 
  これが今回の課題です。

⑤ オノマトぺの復習
 オノマトペは「擬声語」(擬音語)と「擬態語」を総称した言葉です。
 広義では「擬態語」は「擬声語」(擬音語)の一種とされますが
 狭義では次のように分類されます。 
  擬声語(擬音語)とは自然や事物の音・人や動物の声などを表わす単語です。
  例) 「ひゅうひゅう」(風の音)・・「しとしと」(雨の音)・・
  「にゃーにゃー」(猫の鳴声)・・「ケラケラ」(人の笑い声)  
  つまり、聴覚を表現します。・・・
 聴覚以外の視覚(眼)味覚(舌)嗅覚(鼻)触覚(触)などの感覚印象を言語音に変えて表現するものを「擬態語」と呼びます。
 1)コトコトと 雨戸鳴りだし ・・・(聴覚)・・「擬声語」(擬音語) 
 2)ピカピカに みがいた床に ・・・(視覚)・・「擬態語」 
 3)ピリピリと 辛い味付け ・・・・(味覚)・・「擬態語」 
 4)プンプンと 香水の匂い ・・・・(臭覚)・・「擬態語」 
 5)ザラザラの 壁の前には ・・・・(触覚)・・「擬態語」 
 となります。 上の5句に、下五と季語を付けて下さい。
 これでオノマトペは修了です。 次回はリフレイン効果です。・・・

 

お疲れ様です。 
 

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