初心者向け写真寺子屋を開校します。
ご近所に少し前に写真撮りを始めたシニアの方がおります。 その方が何を撮ったら良いのかと、本当に初心者の悩みを話してくれました。 カメラを買ってカメラの設定はオートで観光写真を撮っている方にもお役に立つのではと考えております。
そこでその方の為に、こんな方法でやってみたらということをアップしていきます。
① まず何でもよいから撮る
「この何でもいいから」が問題なのです。 せめて辺りを見渡して気になるもの、面白いもの、かわいい子がいたなどと言ってくれるとスタート出来るんですけどね。
でも何でもいいから撮って見ましょう、人には見せないから。
例えばこんな写真だったとします。
後付けでも良いから、良い所を上げましょう。
「左側の木立が格好良かった」としましょう。
すると、右側の道路は今は邪魔ものですね、では縦構図で撮って見ましょう。
② 縦構図はこう撮れました。
木立の格好良さを強調するのですから、
手前の道は邪魔ですね、それに画面も暗すぎるし。
では邪魔者を消して、少し明るくして撮って見ましょう。
一般的に言って、縦構図は高さを強調、逆に広さを強調したいなら、
横構図がいいですね。 その分縦に或いは左右に余分なものが
写り易いです。
③ これでどうでしょうか?
・少し明るく撮りました。
・邪魔な手前の道をフレームアウトしました。
・それに並木道だけでは寂しいので犬の散歩を入れました。
それによって物語性が出ましたね。 犬がカメラ向いてますね、とか。
勿論この程度の写真では人にお見せできません。 ただ最初の写真よりは
其れらしくなりましたよね。
ここで大事なのは、撮る人が何を撮りたいかをまず最初に決めるということです。
それがないと始まりません。
それと、その光景をどのように撮りたいかということです。 例えば可愛く、悲しそうに、ダイナミックにとかですが、それによって構図・カメラの設定が変わってくるのです。
この二つを「作画意思」とか「作画意図」とか呼んでおります。
だからカメラを買ってオート設定での撮影では、自分の思うような写真は撮れないことが納得できたのではないでしょうか。
最初のうちの写真は、言ってみれば「日記」みたいなもので他人に見せるものではありませんので、
何でも沢山撮って後でパソコンに取り込んで自問自答しながら次回への対策を考えることで、少し上達します。
続けて同じようなことをやってみましょう。
④ ヤマモモの木見つけた
でもどこにでもある雑木の一種ですので、誰も見てくれませんね。
この木の良さを出すために何かないかなと、辺りを見渡しましょう。
⑤ 実が綺麗で美味しそう。
⑥ 地面はヤマモモの実だらけ。
気になる光景を何枚か撮っておくのが大事です。
あとでどれが良いか選びましょう。
⑦ 蜘蛛の巣を撮る
生垣に白い膜みたいなものがあった、見たら沢山の蜘蛛の巣だった。
これを撮って見よう。
不断ならこんな写真撮らないね、何故って
・蜘蛛の巣なんて誰も見ないので対象にならないし
・また下の方が要らないんじゃない?
・それに暗すぎるし
ということで没になる前に、他へ行ってしまいますね。
⑧ 蜘蛛の巣のアート
こういう蜘蛛の巣もあるんだね。
まるで投網を空に向けてる感じですね。
暗かったのと、正方形にして整理しました。
「まず撮ろう」編のまとめ:
・撮る前にいろいろ悩まず、気になったものは撮って見よう。
・それからカメラのモニターの映像を見てみましょう。
要らないものが映ってる、暗すぎる、何を撮りたかったのだろう、主役はどれ ????
・時間があれば、上の失敗の原因を推測してみましょう。
多分まだその理由は分からないでしょうが、一つでも改善できればもう一度撮りましょう。
例えば、もっと明るく/暗く、主役をもっと大きくなどなど。
・失敗作も暫くは消さないでパソコンに残しておきましょう。
進歩の度合いが目に見えるようになると思います。
・諸先輩の言うことは有難く聞き流すこと。
でないと自分流の写真が撮れません(別の言い方をすると、個性的な写真が撮れません)
続く