Python pathモジュールの使い分け

Pythonには、ファイルシステムのパスを操作するためのさまざまなモジュールがあります。
以下に、osモジュール、globモジュール、pathlibモジュールの特徴と使い分けについて説明します。

  1. osモジュール:
    • osモジュールは、オペレーティングシステムとの対話を行うための機能を提供します。
    • パス操作、ファイルやディレクトリの作成、削除、リネーム、パーミッションの設定など、さまざまなファイルシステム関連の操作をサポートしています。
    • プラットフォームに依存する機能も提供しており、異なるオペレーティングシステム上での動作を制御することができます。
  2. globモジュール:
    • globモジュールは、ワイルドカードを使用してファイルパスのパターンに一致するファイルを検索するための機能を提供します。
    • ファイル名の一部にワイルドカード文字(*?など)を使用することで、パス内のファイルやディレクトリをパターンに基づいてマッチングさせることができます。
    • ファイルの一覧を取得したり、特定の条件に一致するファイルをフィルタリングする場合に便利です。
  3. pathlibモジュール:
    • pathlibモジュールは、オブジェクト指向インターフェースを使用してパスを操作するための機能を提供します。
    • ファイルパスをオブジェクトとして扱い、簡潔で直感的なコードを書くことができます。
    • パスの構築、結合、解析、正規化、ファイルやディレクトリの存在チェック、ファイルの読み書きなど、さまざまなパス関連の操作を行うことができます。
    • Python 3.4以降で標準ライブラリとして提供されており、ネイティブなオブジェクト指向インターフェースを使用する場合に便利です。

使い分けのポイント:

  • シンプルなファイルシステムの操作やオペレーティングシステムとの対話が必要な場合は、osモジュールを使用します。
  • ファイルのパターンに基づいて一致するファイルを検索したり、フィルタリングしたい場合は、globモジュールを使用します。
  • オブジェクト指向のインターフェースを使用してパスを操作し、直感的なコードを書きたい場合は、pathlibモジュールを使用します。

ただし、これらのモジュールは互換性があり、特定の状況に応じて使い分ける必要はありません。プロジェクトや好みに応じて、最も使いやすいモジュールを選択することができます。