ドラマティックな写真を撮る際に役に立つ道具を使ってみました。 例えばこんなケンコー社の宣伝写真のようにです。 ゴッホの絵に何となく似てますね。
川の流れを絹のように撮りたいときには、シャッター速度を1秒とか長く設定しますが絞り値やiso値を大きくしたくないときはNDフィルターを付けます。 どんなNDフィルターを使うかは、何をどのように撮りたいかで変ります。
今回は夕暮れの光景(F8、ss1/125秒設定でEV0の明るさ)を撮りました。 雲の流れをゆったり一方向に流れるさまを撮りたかったので、ND1000を使うことにしました。
ND1000と云うことはこれを付けるとカメラに入ってくる光量が1/1000になるということですので、シャッター速度を10段遅くする必要があります。
となると1/125–>1/60–>1/30–>1/15–>1/8–>1/4–>1/2–>–>1–>2–>4–>8秒となり8秒のシャッター速度となります。
以下がその写真です。
F8、ss 1/125秒の原図(空の明るさを基準とした)
これがND1000フィルターを装着し、F8、ss 8秒で撮った写真
・カラーの色彩がほぼないので、最初からモノクロ変換をするつもりでした。
水の表情が変わっているくらいは納得しますが、ほぼ無風だっただのでその点では失敗ですね。
それにしても、最初の雲の渦巻きの写真、作図したんじゃない?
面倒なシャッター速度の変更はこのtoolで解消です。
使用例 ND1500の場合です。
左側の目盛り:通常の設定で1/15秒の場合を例にとります。
右側の目盛りを、左側の1/15にするとND1500の場合のssは32m(32分)となります。
タイマーも付いていますので、バルブにしてストップウオッチで時間を測る必要も無くなります。
こういう場面で撮り慣れている方は、こんなtoolは不要でしょうが、これを使うとssのcountdownをする必要が有りません。
終わり